まさ’s blog

現役大学生の脳内へようこそ

高速化する現代

こんにちは、まさです

 

最近読んでいる本に、「現代人は忍耐が失われている」と書かれていました。

昔に比べると、分厚い本を最後まで読み切ることが難しくなっていたり、長い動画は途中で観る気がなくなってしまったり…といった例が出ていました。

 

これを読んだ僕は、確かになと感じました。

僕はまだ生を受けてから20年そこそこしか経っておりませんが、以前と比べると随分と物事が高速化し、便利になったものです。

例えば移動を考えたとき、東京大阪間は新幹線の開通前には6時間30分かかっていたものが、現在では2時間30分も要しません。

また通信速度においては特に顕著で、1980年代には10kbpsの速度で通信を行っていたものが、現在では10Gbpsを超える勢いであり、100万倍以上と推測されます。

 

もっと身近な例を挙げると、YouTubeを見る方は想像に容易いと思いますが、もともとは10分~の動画が一般的だったのが、今ではShort動画という~1分の動画も急速に増えています

これがきっかけで、動画制作者は最初の数秒で視聴者を引き付けなければならないというのですから、いかに現代人が結果を早く求めるのかが伺えます。

もちろんブログも同様であると考えられます。最序盤に結論等を書くPREP法などと言われる文章の書き方が良いとされるのは、おそらく文章が長々と書かれた最後に結論が着てしまうと、結論に行きつく前に読者が読むのをやめてしまうからでしょう。

 

前述した本の筆者は、これらの明確な答えをすぐに求めず、あいまいな情報を放置できる能力を「認知の耐性」と表現し、これが欠けた原因は産業革命にあるといいます。

産業革命で資本主義が発達し、これによって「時間=金」の概念が世界共通となり、生産性と作業効率の代償として耐性が失われたようです。

認知の耐性がない人ほど、深く考えることができず、創造的なアイデアを出すことが不得意となり、さらにメンタルも病みやすくなると言及しています。

人生はすぐに答えが見つからないことが普通であることを考えると納得です。

 

この耐性を鍛えるには、文学に触れることのようです。小説等は詳細を読みつつ、最後まで読まなければ結論が出ないことがしばしばであり、特に一文一文を精読することが大切であると記述されていました。

 

これは個人的な意見ですが、小説を読むことが苦手な方は動画等でも実践することができると思います。

一度観ると決めた動画は最後まで観切ることに意識し、早送りしたり、最後のパートまでスキップしないように意識することで多少なりとも改善されるのではないかと考えます。

 

 

技術の進歩によって日々の生活が便利になっていく一方、人間は同じ速度で退化して言っているようにも感じます。

この記事を最後まで読んでいただけた方は、もうすでに心配はないのかもしれませんが笑