まさ’s blog

現役大学生の脳内へようこそ

バンクーバー留学 挫折

こんにちは、まさです:)

 

今回は僕が今までにした最大の失敗についてお話します。自分の失敗について話すのは少し恥ずかしいような気もします。

まだ20数年生きているうちの最大の失敗なので、人によってはそんな大したことではないかもしれません。

失敗はそれについての感情を思い出すとトラウマにつながるので、その事実に向き合ったほうが良いみたいです。そのため失敗したことは書き留めておくほうが有効のようです。特に、成功した時にはその原因などを突き止めることは難しいですが、失敗は原因が明白であることがほとんどです。なのでその失敗から学びを得るためにもこうして記録しておく必要があるわけです。言ってしまえば自分のためですね笑

 

その失敗というのは、カナダ留学で1年間滞在する予定だったところが、たった1か月で帰国してしまったことです。

今考えれば”もっと何かできることはあったのにな”と日々思ってしまいますが、それも一つの経験です。

それでは順を追って話していきます。
非常に長くなりますので、経緯等について興味がない方は下の目次より「学んだこと」「最後に」あたりに飛んでいただければよいかなと思います。

 

 

 

  1. 留学の動機

    まず初めになぜカナダ留学をしたかったのかですが

    ①英語学習として
    ②できるだけ多くの国の人と話したかった
    ③自分の好きな配信者、YouTuberがカナダにいた

    もちろん英語は世界共通言語ですから、話せるに越したことがありません。日本の英語教育はほとんど読み書きをメインに行われているので、話す機会があまりないように感じます。そのため話せるようになるためにはネイティブの国に行ったほうが手っ取り早いという話はよく聞く話ではないでしょうか。

    ②についてですが、カナダは移民を多く受け入れている国なので様々な国出身の人々がいます。将来の夢としてできるだけ多くの国を回りたい自分にとって、インターネットで調べるよりもより生々しい情報を得られるのは、その国出身の人たちから直接話を聞くのが効率が良く、しかも関係を持てるという事も含めて自分に徳しかないないからです。
    多国籍の国としてもう1か国オーストラリアという選択肢もありましたが、カナダに決断した理由は2.準備に書きます。

    ③は、僕がよく見ているゲーム配信者であるJapaneseKoreanUGPokimaneという方々や、バンクーバーの政府観光大使を務めているAK-EnglishのAkaneさんが今現在もしくは過去にカナダに住んでいたからです。


  2. 準備

    カナダに留学するには様々な方法がありますが、僕がとった方法はワーキングホリデーというシステムで、最大1年間滞在できる就労可能なビザです。
    この方法が一番リーズナブルで渡航できます。帰りの航空チケットを渡航前に買う必要がなくまた必要に応じて語学学校に通いますので、エージェントを介して留学するわけでなければ安くて50万円くらいあれば渡航自体は可能なはずです。

    僕はまだ大学生で、しかも大学の交換留学とかではなかったため休学する必要がありました。
    また両親からの金銭的な援助をできるだけ受けたくない(自分でその留学自体をやり切りたい)という気持ちが強かったので、半年だけ留学のための資金作りと英語学習期間として休学し、その後1年間実際にカナダ滞在期間として休学する予定でした。

    初めての海外だったのでパスポートもこれを機に作り、休学が開始してからビザの申請と留学のプラン立てを始めました。
    最初はいくつかのエージェントに相談したのですが、カナダもしくはオーストラリアに渡って語学学校に2か月通い、その期間のホームステイ代のみで約130万円かかるといわれました。

    それでは自分の予算的に厳しいので、自分自身で渡航しようか迷っていたところ、前から動画を見ていたAK-Englishさんが提供している留学サポートに出会いました。この留学サポートはボランティアとしてカナダに留学したい(主にバンクーバー)方を対象に、1週間のような超短期間から1年を超える長期留学までもサポートしています。
    迷っていた僕は、ずっと前から行きたかったことと、そのサポートに当選したことをきっかけに本格的にカナダのバンクーバーに留学することを決意しました

    ちなみにAK留学さんを利用した場合の費用感ですが、自分で手続きをしなけばいけないステップが多くなる代わりに、ほかのエージェントと比較して半分くらいだったはずです。
    本当に留学の機会を与えてくれたAK留学さんには感謝しかないです

    留学先を決めた後は、どのプランで渡航するのか、滞在期間はどうするのかをまず決めます。僕の場合あらかじめこの2つに関しては決まっていたので迷う時間はありませんでした。

    その次は、語学学校に行くのか、行くとしたら期間とその間の滞在方法はどうするのかを決めます。

    僕が渡航したのは、日本ではまだコロナ禍でした。バンクーバーではそのころにはもう規制はほぼなく、行政機関等に行く際を除いてマスクの着用等は必要ありませんでした。

    しかしながらコロナのワクチン接種証明をとったり、事前にアプリで個人情報や体調に関しての申告が必要でした。

    コロナ禍での渡航がゆえに経験できたことだったので、かなりレアだったのかもしれません。

    準備が一通り終われば、パッキングをしていざ渡航です。

    パッキングや具体的な持ち物についてはまた別の機会にお話しします。


  3. 渡航


    冒頭で述べたように、僕が実際に現地に滞在したのは約1か月でした。
    日本から出て向こうにつくまでは一人でしたし、何しろ初めての海外だったので、出国はどうなるとか入国審査は厳しいという話を聞いたとか不安が大きかったです。
    実際のところ、通常通り飛行機に乗って日本を出て入国自体も英語があまり話せなくとも何とかなりました。
    ビザが発行されるのを待つ時間が少しかかったくらいで空港にいた時間はかなり短かったように思います。

    ホームステイ先まで送迎してもらい、そこから1か月間のホームステイが始まりました。
    ホストファミリーは、イタリア出身のおばあちゃんが一人でした。そのおばあちゃんもほとんど家に居なく、孫や入院している夫の世話で基本的に家には僕一人といった感じでした。
    部屋もベッドとデスクがあり、扉の閉まらないクローゼットが1つあるだけでした。

    到着から数日後には語学学校が始まったので、それからは平日の3時くらいまでは学校で英語を学んでいました。
    語学学校には年齢も国籍ももちろん多種多様でした。日本、韓国、メキシコ、ブラジル、コロンビア、インド…などなど。
    受講の仕方や朝学校に来る時間なども国によって違っていたので面白かったです。

    僕はワーキングホリデーのビザでしたので、当初の予定としては語学学校に2か月、その後仕事をしながら各地を旅行する予定でした。
    またホームステイは仕事を探すことと同時並行は難しそうだなという理由から1か月半としていました。

    最初の3週間くらいは学校終わりに同じクラスの人たちと遊びに行ったりして順調に楽しんでいました。

    カナダプレイス



  4. 帰国

    問題は順調に暮らしていたのになぜ帰国に至ったのかです。

    先に書いたように、ホームステイは1か月半の契約でした。
    僕の場合はシェアハウスでしたが、その契約が切れる前に新しい家を探す必要がありました。
    僕が渡航したのは月初めだったので、翌月の中頃には契約が終わるという事でした。
    でも実際にシェアハウス探しを始めてみると(インターネットで)

    ①整理整頓の観点から日本人女性が好まれる
    ②月の頭から入居可能な人を探していることが多い

    の2つの問題がありました。
    ①は性別上仕方のないことですが、募集のうちかなりの数が女性限定でした。これは諦めるしかないので、少ないながらに複数のサイトを同時に見ながら探していました。
    ②については、ホームステイの契約満了期間前に新しい家に入居できれば問題はないので何とかなる部分でした。

    実際に1か月半の契約だったところ、1か月後にはホームステイ先を出たわけですが、家がないよりは早めに契約を済ませて安定して仕事探しをしたいという事と、そもそもホームステイ先があまり好きではなかったという事の2つもあって予定より早めに出ました。

    内見の時に新しい家に居た4匹の猫に触れあっても何もなかったのですが、契約を済ませていざその家に入居すると初日の夜に寝られないくらいのアレルギー症状が出てしまいました。
    日本にいたときにもアレルギー症状は出たことがなかったので、自分が猫アレルギーだと知らなかったんですよね。

    都合によって初月の家賃をまだ未納でしたし、契約時にはデポジットと言って保証料として月々の家賃の半分を渡していました。
    そのため、アレルギー症状が酷くなる前に別の家に移ったほうが良いという判断のもと、翌日には管理者に事情を話して退去の相談をしました
    保証料を渡していたので半月だけ初月の家賃を払わずに家に居ていいから次の家を探していいよと言ってくれました。

    またその時同時並行でホームステイを手配してくれたエージェントに連絡し、まだ契約期間中だから戻れたりしないかと確認しました。(ここでいうエージェントは語学学校と直接契約しているホームステイを手配するエージェントのことで、AK留学サポートのことではないです)
    するとこちらも戻れると言っていたので、元居たホームステイ先に戻ることにしました

    しかしながらそれからすぐにエージェントと連絡がつかなくなり、直接ホストファミリーに連絡したところ、もうすでに次の人が決まっているから戻れないといわれました。
    しばらくしてからそのエージェントから連絡があり、またホームステイに戻りたいのであれば、手配金200カナダドルにプラスして8週間を最低契約期間としてもらう必要があるといわれました。
    1週間当たり約400カナダドルでしたので、8週間で約3200カナダドル。当時円安の最高値くらいの時期で、日本円に直すと約35万円でした。

    それだとかなり厳しいのでまた別の家を探そうとしていたところ、半月はいて良いと言ってくれた新居のオーナーが、やはり家賃を払ってくれないと困ると言い出しました。今日家賃を払うか、出ていくか決めてくれとのことでした。
    これを言われたのは夜中でしたので、どうしようもなく家賃約8万円を払いました。
    でもやはりまた別の家に移るには、家賃相場が約10万円だったこととデポジットを含めて新たにまた約15万円。
    すでに約12万円払っており半月分のホームステイを捨てた分を考慮すると、新たに家を探しても、ホームステイを再度手配しても、1か月滞在するだけでも40万円弱かかる計算になりました。

    短期間のうちに目まぐるしく状況が変化し、さらにそこまで金銭的に余裕がなかった僕はメンタルを相当酷使してしまい、軽いうつ状態になってしまいました。


    精神状態と資金面を考えて、語学学校がまだ期間中だったにもかかわらず帰国することを決めました
    今考えると、もっと周りに相談しておけばと思います。

    帰りの空港に向かう途中で撮った朝日



  5. 学んだこと

    ここまで長々と自分が経験したこと、失敗した経緯について書いてきました。
    もちろん帰国してからずっと、予定通りカナダに長期間滞在出来ていたら何ができたんだろうかと考えることが多いです。
    現地で出会った人たちとInstagramでつながっていることと、今現在まだビザの期間中ですからその影響も大きいでしょうね。

    でももう帰ってきてしまったからにはどうしようもないので、前に進むためにはこの経験から何か学びを得る必要があります。
    ここからはなにを得たかについて書いていきます。

  • 英語面

    やはり学びとして大きかったのは英語力に関してです。
    僕は留学する前は、ほぼ毎日バイトでお金を貯めて資金調達をしていましたし、1年間日本を離れることになるので、友達と遊ぶ日々を過ごしてました。

    なので英語の勉強はというと、日本式で机の上で文法や単語を多少勉強する程度でした。
    留学前の英語力はTOEIC650程度でしたので、まあ現地に行けばなんとなく生活できるだろうと思っていました。

    でも現実では、びっくりするほどわからないものです。
    こんなにも話すことに慣れていないとその場で言葉が出てこないものなんだと痛感しました
    よく直訳ではわからない、いわゆるスラングが使われることがありますが、そうではなく自分は理解できるけどなぜか言葉が出てこないことが良くありました。

    英語を話せるようになりたいのであれば、話すしかないんです
    いくら机上での勉強ができても会話を円滑にできるという事にはつながらないような気がしました。

    このことから帰国後少ししてから毎日英会話を受講できるDMM英会話に入会し、できるだけオンラインで見つけたネイティブと趣味であるゲームをしながらコミュニケーションを図ろうと努力しています。

    また英語を話さないと生活していけませんから、正しい英語を話すことよりも伝えることに意識がいきます。そのため日本人が陥りがちな正しさを求めて最初から話せなくなってしまうという壁が良い意味で取っ払われました


  • 留学全体

    留学全体としては、いくつかあります。

    まず最も重要な予算です。
    どのような問題も基本的にお金があればなんとかなります。(黒い話ですが笑)
    病気する心配、僕のように家が見つからない心配、遊びに行きたいけどいけない問題など基本的にお金が解決してくれます。
    そのため当たり前ですが、多めに見積もっておくと損はないです。

    次にホームステイの問題
    これもよく聞く話ですが、ホームステイ先の良し悪しはくじ引きです
    僕の現地で出会った日本人の友達は、毎週末家族全員でピクニックに行ったりとかなり楽しんでいたようですが、一方僕はというとほぼ毎日1人で夕食をとっていました。
    このようにホストファミリーがホームステイを受け入れしている理由によってもかなり質が変わってきます。
    子供の経験のために受け入れしている家族もいれば、単なる金儲けのために受け入れしている家族もいます
    僕らでは解決しようもないことなので、あまり期待しないほうがよさそうですね。

    日本人と関わるかどうかの問題
    僕はできるだけ多くの国の人と話すことを目標に渡航したので、日本人はできるだけ関わらないように…なんて思考を最初は持っていました。
    でも現地に行ってみると、母国語が通じるってかなり安心するんですよね。
    またトラブルが起きたときに真剣に相談ができるのは、英語ができないうちは日本人に限られてきますので、必要以上に日本人を避けて生活する必要もないような気がします
    ただし英語力を鍛えたい目的で留学するのであれば、語学学校で日本人だけと絡んでいた人たちを見ても、できるだけ英語で会話するようにしたほうがいいのも事実でした。


  • メンタル面

    メンタルを良い状態で保つこともそうですが、特に落ち込んだ時に戻してあげる能力もつけていて損はないです

    そこで帰国後メンタルに関する本を数冊読みました。
    できるだけ最善を目指そうとする軽い完璧主義のような部分があるとか、繊細な部分があるとか、僕自身がどのような性格なのかを少しばかり分析することから始めました。
    そして日常的な運動は身体的にも精神的にも健康にするだとか、落ち込んだ時こそ積極的に外に出て自然の中に身を置いてみるのが良いだとか…
    今でも自分で実践できるような対処法などの知識を身に着けるようにしています。

    海外に一人で行くとメンタル状態をメンテナンスすることがいかに重要なことかに気が付きました。

 

 

最後に

僕にとってこのカナダ留学は、1年間の休学期間と1か月の滞在のために約100万円という学生にとっては大きな費用を費やして得たものでした。
その結果、1か月しか滞在出来ませんでした。これまで受験に落ちるなどといった大きな失敗をしてきたことのなかった僕にとって、人生の中で一番大きな失敗です。
それでも留学したこと自体に後悔はしていません

ほかの人ができない経験をしたと思っていますし、何しろこれによって得た学びのほうが大きいからです。
むしろ何も問題なく楽しいだけの留学生活だったのであれば、英語力や現地の友達以外に何か得られたものがあったのか…などと考えています。

失敗はそのまま放置して顧みなければ失敗のままですが、それをもとに学び結果的に成功すれば成功までの過程にすぎません
失敗しないことが大切なのではなく、失敗から学ぶことが大切だと気付きました。

 

また今海外留学で新しいことに挑戦中の方、これから海外留学したいなと考えている方、たくさんいると思います。

僕はこの経験から、海外留学ないし海外生活は決して楽しいことばかりではないことを学びました。

ただ海外は怖いところだからと脅しているわけではなく、慣れない土地で奮闘している方をすごく尊敬しますし、応援します!

 

伊沢拓司さんが"To dare is to do"を「挑戦無くして成功なし」と訳していました。

成功している人は必ず挑戦しているが、挑戦したからといって必ず成功するとは限らないという事です。

やってみたいと思っていることがある方は一歩、踏み出してみてください

 

僕はいつかまた必ず海外生活にリベンジします!